星のプラチナ 予告


月が眠る不思議な夜。
深く深く、夜に沈むビルの群れを、一人眺めていた。

100番目の夜にも奇跡は起きず、伝説のアイドルは帰ってこなかった。
けれど。


タイトル


「100年前の今日、ここでお別れコンサートがあって」
「お別れコンサート」
「その日を最後に、アイドルはいなくなったよ」
「いなくなった」

オウム返しのようにひとしきり俺の言葉を繰り返した後、
自分の持つチケットをもう一度子細に見返すと、
傍目からでもはっきり分かるくらい表情を変えて、
ガックリと肩を落とした。

「遅かったんですね」
「まあ、ちょっと尋常じゃないくらい遅かったな」
「この日をずっと、楽しみにしてきたのですが…」


コンテ

「プラチナは、遠くから来たのか」
「そうですね、とても遠く」

2

言葉もなく、目的も見失い…
けれどなぜか、居心地が悪くなかった。
静かに流れる不思議な時間を、彼女と共有する。
どこか自然な…懐かしさすら感じるほどに。

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しかし、現在(いま)は、ただ静謐な空間だった。
プラチナは目を閉じ、少しの間のあと、
未練を断ち切るように小さく息を吐いて、
俺に背を向けた。

横

夜空を見上げる。
蒼く眠る月と、銀河の星々。
このどこかに、今も『彼女』は確かにいる。

「今夜は月は眠るし、星も流れた。
 いつもと違う不思議な夜だ。
 奇跡だって起こるかもしれない。
 だから、待ってる」
「そうですか」

ビル2

「なら、わたしも奇跡を、
 待ってみてもいいですか」
「もちろん」

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用意してきた夜食のおにぎりを半分に割って、
プラチナに渡した。
味付けは塩味だけのシンプルなものだが、
彼女は黙々と食べていた。

ビル

「この街、とても静かですね。明かりもなく。
 まるで眠っているみたい」
「あながち間違いじゃないかもな」
「というと?」
「ここから見える全部が、
 ファイナルライブの会場であり、
 ステージだ、と言ったら信じるかい?」

3

「そしてその役目を終えた今は…墓標だ。
 ここには当時のファンたちが、
 夢を見たまま眠りについている」

「あなたは、アイドルがいないのに、
 アイドルのプロデューサーなのですか」
「それなぁ、おかしいよな」

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「歌うって…… 踊るって……」

「きっとこんな風だろうって!」

きらきらと目を輝かせて。
両手を広げたプラチナは、くるっと回った。



月が眠る不思議な夜。
深く深く、夜に沈むビルの群れを、一人眺めていた。

100番目の夜にも奇跡は起きず、伝説のアイドルは帰ってこなかった。
けれど。


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「今、キミが、ここにいる」



タイトルのコピー




Miracle Night & 99nights
演出の都合上、最終話まですべて完成してから公開予定。
だいぶ先。

当面予定

当面の動画他予定

・美希動画 → シリーズ物:「星のプラチナ」 完成次第順次
・remembrance → やよい 年内目標 
小松伊吹動画 → 向こう一年間限定。目標は一年で100本

・神話生物プロデュース動画
・プロデューサー主役短編もの



時間が3倍星井

プラチナ姫4

hffhのコピー2

キャプチャ機器の問題で1080iまでしか記録できないのが無念
拡大したときの線の途切れはそのため