Tokyo24 シーン50「転機」

「Tokyo24」本編、中盤あたりからの抜粋。
お台場ライブ終了後、東京タワーステージの直前。





……今は、転機だと思う。
美希にとってだけでなく、このプロジェクトにおける「アイドル」たち、そして「プロデューサー」たち全員にとっての。

現状に満足し、観光キャンペーンガールという枠の中で一年の活動を終えるのか、それとも、その先へ足を踏み出し、自ら道を切り開くのか。この時代の、エポックメーカーとなれるのか。


課の連中も、手応えを感じているはずだった。
活動開始当初は、ごく小規模なストリートライブひとつでさえ「仕事が増える」と許可を渋りがちだった彼らに、この事業への意義を、やりがいをもたらしのは、Tokyo24プロジェクトに対する、当初の予想を上回る反響である。
住民たちによる好評を受けて、というよりは、役所の上の連中からの期待度が増したためといった方が正確だろうが、士気の向上によって、プロジェクトが良い流れの中にあることは間違いない。

動くなら、今しかない。


公園の木々の上を突き抜けて空にそびえる、赤白二色の東京タワー。
電波塔としての役割を終えて久しく、建造物としての高度では都内三番目に下がりはしたが、未だに「東京」の風景として都民、そして日本人の心象にとって重要なランドマークである。※(劇中は近未来の設定)

次のステージに、この東京タワーを使う。
これが俺の、秘策だった。
街の記憶として、見た人の心に刻まれる光景を、ここに、創り出す。

美希とならそれが、出来る。
333メートルのタワーに呑まれないステージを、生み出せる。


最近やっと分かった。
ステージを重ねれば重ねるだけ、そしてその規模が大きくなればなるだけ、彼女の魅力は輝きは増す。
未だに物事に本気になれない本人の意識を置き去りにしてあふれ出る才能が、俺を駆り立てるのだ。
もしかしたら、このステージですら、「足りない」かもしれないが、今の俺の精一杯で、お膳立てをしてやりたい。
やらなきゃならない。
これが俺の、「仕事」だ。


大きく深呼吸をしてベンチから立ち上がる。
服装を整え、こぶしをにぎり、大股で、区役所の玄関をくぐった。





様々な好運が重なり、区経由で電波塔株式会社との交渉が成功。
このイベント以降、東京タワーのライトアップと連動したステージ(夜間限定)を行えるようになる。
これによって、様々な効果が発生する。

・タワーが見える野外会場での熱気上昇率、フォロワー上昇率がアップ。
・タワー連動アピール(1ステージにつき一回)が可能になる。
・港区に隣接する区まで、ステージの影響が拡大。
・プロデューサーのi(インフルエンス)レベルが上昇。
・コラボメイトに「のっぽん」追加。
 広報活動の他、バックダンサーとして協力を要請できる。





・この記事は色々とフィクションです。




以降つづく。
そのうち何らかの形でまとめよ。
映像で見たいな。


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