MEMORY -The FirstProduce- 第二話



一周目だけの限定コミュ「作曲家挨拶」=「初めてのお仕事」。


世間知らずな言動から、美希のことを「ゆとり(一般常識の無いイマドキの子供)」と言う人もいるが、そんな単純な話ではない。

このコミュでは、都民なら見慣れているはずのSuica(もしくはPASMO)すら「あれ何?」と言ってのける。
休日コミュでは、バスの降車ボタンすら知らないのが星井美希である。

一人で公共交通機関をまともに利用したことがないほど過保護に育てられてきたこともあるだろうが、美希の場合、自分が興味のないものや生活に直接関わらない事象については、極端なまでに意識しない、できない性分だという部分も大きい。
目には入っていても、意識に上らないのだ。

逆に興味がある分野では過剰なまでのこだわりを見せる。
デビュー直後の宣材用写真の撮影においては、プロのカメラマン相手にダメだしするほどである。

この性格は、星井美希がアイドルを目指していくにあたって、最強の個性であり、同時に最大のウイークポイントでもある。

興味がないことには意識を「向けられない」性格。
言い換えれば、「自分のよく知らない人間に対して相手の立場に立って物を考える」姿勢、あるいはその能力が決定的に欠けているためだ。

トップを目指す道中、そんな美希の言動は、幾多のトラブルを引き起こす。

けれど、そういう美希だからこそ出来ることもあり、そして、いったんその心の内に触れられれば(つまり彼女にとって重要な存在になれば)、絶大な親愛を向けられることにもなるのである。



次回はいよいよデビュー戦となる。

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