memorandum.01

  • Day:2010.12.02 00:08
  • Cat:草稿
この記事は、今後あらためて論文としてまとめるための発想、思考順路の走り書きです。

今回は、いただいたコメントに答える形で、美希について考えてみました。
これをもって、コメントへの返信とさせていただいています。
まず、以下の記事を参照して下さい。

MEMORY -The FirstProduce- 第五話









ここより本文。

>「理由が分からない決まりへの無条件的反抗心」、大人への反発心。
>自分らしさの羽根を押しとどめようとする周囲、社会への不信感。無意識から湧き出る諦観。

このテーマが解りやすく諦観の部分まで文章化されたのを見たのは初めてな気がします。なるほど…「美希という天使の羽を広げるお手伝いをする物語」と考えると、ロマンチックですよね。





ここは単純に「コドモだから」という理由と、「内面の個性が極端で思考の仕方が独特だから(つまり美希だから)」という理由のふたつが混じり合っていますね。

大人への無条件の反発心、というのは単純に、ごく普通の中学生らしい部分、美希のコドモな一側面です。
決して自分が絶対に正しい、と思っているわけでもないけれど、頭ごなしにルールを押しつけられたり、自分が問題ないと思っている行動を理由無しに否定されると、ムキになって反発してきます。

一方では、その豊かな才能や独特の感性故の不自由さがあります。
才能を含めて、自分の個性は世間に受け入れられないかもしれない、という諦めを美希は持っています。

このきっかけは、裏ルートのある日の風景5で語られますが、彼女が幼かった頃、どうしても出来なかったことを「がんばらなくていいんだから」と優しい両親に諦めさせられたことに端を発しています。

初めて、できない事を頑張ろうとしたとき、「頑張る自分」を認めてくれなかった(応援してくれなかった)、大好きな人たち。

アイドル活動についても「飽きたらいつでもやめていい」とのこと。
「将来は座っているだけでお金の入ってくる仕事をいくらでも紹介する」という過保護っぷり。


「あのとき『頑張れ』って言ってくれてたら...ミキ、もっと早く変われてたかも...」

コミュ内でそんなifを想像する美希ですが、このときはPの交通事故からまだ日が浅く、その日のことを後悔しているのかもしれません。

ランクDのレコーディングで、「まだ足りない。美希ならもっと出来るはずだ」とPに言われ、初めて本気になってみせた美希は眠っていた本当の力の片鱗を見せ、自分でもどうなるか分からないほどの才能を発揮し始めるのですが、それはまた別の話。



美希は、「天使」というには小憎らしいところもたくさんあります。

結構知ったかぶりはするし、自分のことを棚に置いて他人を責めるし、子供扱いするとすぐに機嫌損ねるし、自分の気持ちは押しつけてくるくせに他人の話をちゃんと聞かなかったり。

けれど、自分の中身が決して「良い人」ではないことをちゃんと理解しつつも、自分を曲げずに、ミキらしく生きているところは本当にすてきだなと思うし、そこを全力で大事にしてやりたいなと思います。


アイドル面で言うと、星井美希は、いわゆる天使というのとは真逆の存在だと思います。
制限なしに羽根を伸ばせば、おそらく世界が滅びます。

傾国の美女という言葉がある通り、魅力と言うのは純粋に突き詰めるとそういう性質のものだからです。それに特化した表ルートではなおさら。
光が強すぎる星は他を焼き尽くしてしまうのです。


有り余る才能をコントロールするのに重要なのは、バランスです。
それは美希一人ではどうにもならず、だからこそパートナーを必要とします。
美希が恋愛感情を抜きにしても自分の理解者である「プロデューサーさん」を必要とし続ける理由でしょう。

そういうわけで、星井美希のプロデュースは、お手伝いと言うレベルではなく、命がけ、人生をかけて全力で挑むべき目標です。

少なくとも、ビジュアルスター星井美希のプロデュースについては、大勢の他人を(あるいは大切な友人たちを)不幸にしてでも、その才能を開かせる覚悟が必要です。


このあたりについては、文章だとどうしてもイメージしにくいかと思われますので、そのうち動画などの形で表現したいと思っています。






裏ルートランクCのアルバム発表については、どう思われます?
ここでの美希は、自分の写真へのこだわりを押し通そうとはせず
プロデューサーの言う通りにしてますが……




このコミュは表ルートと対比されています。
CDアルバムの発表会で、準備していたポスターがどこかでボツにした方のカットと差し替わっているという大筋は一緒。

表ルートでは、

「俺の目から見てそんなに気にならないよ」
 →「十分、かわいいよ」
 →「俺が頭を下げて頼んでも?」

と展開して、「頭下げられてもポスターは変わらないもん」と美希はあくまでも自身のこだわりを優先します。
裏ルートでは、「プロデューサーがいいなら、ミキもいいの」とあっさりと意見を変え、にこにこしています。

このコミュについては裏ルートでも、美希は決して自分の美意識を曲げたわけではありません。


・プロデューサーから「可愛い」と言われた → 恋する美希にとっては最高の評価基準
・プロデューサーの(星井美希プロデュースに関する)感性を、自分の美意識以上に信頼している。



この二点からの反応でしょう。

よく混同されがちですが、そして美希自身もおそらく混同している部分がありますが、裏ルート美希のPへの感情というのは、全幅の信頼を置くことができる仕事仲間という意識が根底にあって、そこに付随する形で恋愛感情が育ってきています(最初は贖罪の意識が強かったので、美希自身それを恋と呼ぶことにためらっています。Cランクアップコミュ参照)。


ですので、決して恋に浮かれて自分の感性をダメにしているわけではなく、むしろプロデューサーに背中を任せることで、より自分の得意分野に集中することができる、器用だけれども不器用な美希にとって、理想的な関係となっていると思います。



参考までに、もうひとつ。

七月の仕事(花火大会)でのBAD選択肢では、絶対に譲れない意見を出しつつも、Pのために渋々折れることもします。
自分の美意識を抑えて、プロに徹しますが、結果失敗。

一度了承してしまえばPを責めることもなく、「プロデューサーだって、間違うことはある」と優しい、大人の反応。

美希が育ち、それによって、プロデューサーもまた育てられていくわけです。


あまりにもプロデューサーの能力が美希から劣りすぎてしまうと、プロデューサーが美希の隣にいる価値も意味も無くなってしまいます。
お互い高め合って、あの二人には成長していってほしいと切に願います。


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