MEMORY -The FirstProduce- 第九話



個性というのは本来は形の定まらない「心」ではなく、まず「肉体」において語るべきものだろう。

まったく同じ顔で同じ体格、同じ運動能力の人間など、この世に二人と存在しない。
たとえ遺伝子が同じであっても、まったく同じ容姿にはなり得ない。
あなただけの、「個性」である。

そこに、「良い」も「悪い」もない。
個性とはただの「事実」なのだから。 ※


もちろん、「心」も同じものはふたつ無いだろうが、見えないものなのではっきりと言いようがない。曖昧である。もしかしたら同じ心はありふれているのかもしれない。

心については、他人との共感が得られれば嬉しいものである。
通い合わすことで幸福が生まれるものであり、元来的には、個性ではなく共生に属するものではないだろうか。



星井美希の個性は、メリハリのある、美しいスタイルである。
健康的で均整のとれたボディをいかした水着での撮影は、彼女の魅力を最大限に引き出す分野であることは間違いない。

メタ視点において、それを理解し、プロデューサーとして大きな武器だと感じ、めいっぱい輝かせてやりたいと頭では考えつつも、一方であまり彼女の肌を人目に晒したくないと感じて、水着撮影コミュを避けがちになるのは保護者心であり、独占欲であろう。

元来のプロデューサーである自分と、ハニーとなった自分のせめぎ合いなわけだが、後者がバランスを崩すほどに大きくなると、彼女のP失格であると筆者は感じている。

「ハニーP」であるのは良い。
「Pハニー」になっては、それは本末転倒というものなのだ。




映像について。
ファーストプロデュース時には、「ハニーの自分」など存在せず、駆け出しプロデューサーとして、ただありのままに美希との日々を送っている。
彼があのとき見た、海岸を楽しそうに駆け回る美希はどんなだっただろう、と想像しながら、今回の絵を描いた。

きっと、美希の個性がいっぱいの、最高に素敵な映像が撮れたに違いない。




※(もっとも、創作物においてはその「個性」は簡単に変えられるわけで、ここで語るにはややナンセンスな気もしないでもない。
 が、筆者にとっての星井美希は、現実世界の方法論も併せてこそ実感できる、フクザツな対象なのである)





少しずつ内面からも変わり始める美希。
次回も、引き続き美希の変化を追う。


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